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バイク乗り物知らず

KATANA タンク容量と燃費

新型カタナは1000ccクラスのバイクにしては珍しく満タンで12㍑しか入りません。どういう言い方をしても量としては少ない、という評価になると思います。

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 リッターバイクだろうとスクーターだろうと、公道用二輪車両であれば速い遅いの違いはあっても用途は1つ「公道を走る」です。その上でフルタンクからの走行距離はそのバイクがどういうカテゴリのバイクなのかの1つの指標になっていると思います。

 

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サーキットでのレースユースが主になるスポーツバイクだと、20分ほどのスプリントレースを全開走行で走れる程度のタンク容量、というのが目安だったと記憶してます。これ以上のガソリン量はデッドウエイトになりますし、無駄にタンクがデカいと中でガソリンが揺れたり跳ねたりしてライディングスタビリティが低下する、とか、この辺りの知識は怪しいけどこんな理由だったかと。

 

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以前乗っていたGSX-R1000K6は17㍑のタンク容量に燃費はサーキット全開走行時で10~12km/㍑・街乗りで16km/㍑・ツーリングで18km/㍑、こんなスコアでした。

 

 

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KATANAに乗り換えたのは、もうサーキットを走りに行くこともないだろうというのと、それでもK5エンジンとはまだまだ付き合いたいなぁ、という特殊な希望に合致するベストバイだったわけですが、この新型の使い道はワインディングをさらっと流して、1日中走り回るツーリングメイン、ってことになるでしょう。

さて気になる燃費はどうでしょうか。

 

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走行距離198.4kmで燃料ゲージ2目盛残し。KATANAの燃料ゲージは全部で5目盛でして、左右両端は約3㍑、中の3つは1目盛辺り2㍑を表してるのではないかと。3x2と2x3で計12㍑ということになりますね。メーターの燃費計では23.8km/㍑と出てます。
R1000K6からすると驚異の燃費。

 

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ツーリングスタイルはR1000の頃から変わってなくて、目的地周辺まで高速道で移動、ほとんど信号機のないメインディッシュの快走路を堪能して食事に寄って、観光地があれば寄るかスルーするかどうかで、最寄りの高速道に乗って帰る。観光目的ではなくてバイクで走るのがメイン。面白そうな有料道路なんかも積極的に使います。

観光が目的で行きたい所があるのなら、下手に車・バイクなんか使わずに公共交通機関を使って体力温存して観光を主に楽しむのが合理的かと私は思います。バイク乗るのか、観光したいのか、目的がどっちなのかをはっきりさせよう、と。

車・バイクでしか行けない観光地はどうするのか、というのは・・・目標設定の齟齬という事で

 

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R1000でハイスロを使っていたこともあり、新型カタナの偏心スロットルコーンの恩恵が出てるのかもしれません。K5エンジンとの付き合いは2006年からなので、えーと、15年?スロットルワークの習熟度で15年分のスキルがあるとも言えますが・・・エンジンほぼ一緒でここまで燃費に差が出るなら何か車体側にも要因があるはずです。

 

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別の日のツーリングで、ガソリンを満タンにして距離計リセット前に撮ったものもこんな感じ。高速道+田舎道or峠道のツーリングではだいたいリッター23kmぐらいは走るみたいです。

 

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高速道で速度ソコソコに距離を稼ぐ走り方がR1000と比べてとても低燃費になっていて、この部分は大きく燃調か何かセッティングが変えられているのかもしれません。

 

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高速のSAで給油してみた時の燃費。純粋に高速道だけを走っていた時の燃費は驚愕の25.2km/㍑・・・凄いな新型カタナ。リッタークラスでこんな燃費は見たことがない。
ただ、このような好条件の環境ばかりを走れるわけでもないのが公道というものです。

 

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高速を使いはするけど下道で車の後ろを大名行列でダラダラと流す、なんてのが殆どのマス・ツーリングじゃないでしょうか。今まで挙げてたのはソロか嫁と2台でのツーリングで、ペース自体は自分で主導出来る走り方での参考程度に考えた方が良いかも。

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街中を走るとメーターの燃費計では14だの18だのというリッターバイクとしては順当な燃費の値を表示しています。タンク容量12㍑ということはどうしても頭をよぎるので後どれくらいの距離を走るのか、というのを考えないといけないですね。目安としては燃料ゲージ4メモリ目の9㍑消費した時点で給油を検討するぐらい良いでしょう。走り方によっては200km超えてからの給油になるケースもありますかね。

 このような給油ペースは、R1000k6の頃とほとんど同じです。200km超えた所で給油ランプが点灯して残5㍑ですよー。点滅し始めるとあと2㍑だよーという表示でした。

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もちろん自分のツーリングスタイルで走行ペースも作れる走りであれば、23km/㍑は走ると考えても良さそうです。
一応補足しておきますが画像のメーター写真を撮るために不自然なエコランをしたり、もちろん数値を改変するような画像加工などはしていません。R1000の頃の乗り方から変えていません。メーターの時計が毎回違うのでそれぞれ別の日のものですし、毎回毎回奇跡のエコランを連発してると言うのなら、連発できる再現性の高い奇跡なんてそんなのはKATANAの燃費の実態、ということになりますね。だっていつでも再現できるんだから。

 

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コロナ禍ですので、新型KATANAが手元に来てからマスツーの機会が減りまして、ソロでばかり走っています。コレ、マスツー主体で乗っていたら燃費はもう少し悪くなると思いますし、実際街乗りチョイ乗りではリッター15とか中々に酷い値を表示してますから、走行距離の見当のつけ方も違ってくるとは思います。
ま、8㍑タンクのカスタムハーレーもV-MAXもR1もツーリングしてますから、12㍑しか入らないからバイクとしてKATANAはダメだ、とはなりません。バイクはバイクでどこまで行っても道具なので、自分の使い方がどうであるのかを知らないと適切な道具として機能しないのです。

自分の使い方ではR1000の公道使用となにも変わらず、全てを満たせています。

 

ただ欲を言えば、マスツーをするのであれば他車との都合を考え併せてあと3㍑、15㍑ぐらいはタンク容量が欲しい所ではありますが、些細なことでしょう。