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バイク乗り物知らず

KSR110pro チェーン ブローバイ系 メンテナンス

最近のKSRさんは日々の通勤ばっかりで、全然遠出してないのでメンテをサボってましたが、フロントスプロケットの辺りからゴリゴリと異音がします。

気になったし時間もあることだし、清掃も兼ねて開けて見てみましょう。

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 距離を乗っていないのでそれほど汚れてはいませんね。見た所異物を噛み込んだりはしてないので、原因は別にあるようです。チェーンの方をチェックしてみましょうか。

ちなみにフロントスプロケットは旧国内KSR用の純正15Tを使っています。KSRproは14Tで静音ゴムのないもので、部品の精度的に古い国内用のスプロケットの方が良いと思います。スプラインにハメ込んだ時のガタが国内15Tは全くないのに対してタイランド14Tはガッタガタに遊びがあって、このまま乗り続けるとスプラインが死にそうな気がして。

Z125もこうなってるかもしれないですねぇ・・・

 

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こうやってチェーンを持ち上げてリアタイヤを廻してみて、チェーンにかかるテンションを指で確認します。あ、リアタイヤはジャッキかスタンドか何かで浮かせて下さい。で、回すとキツく張る部分と緩くスムーズに回る部分と差があります。

チェーンが一部固着しているようですね。

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見つけました。わずかですがチェーンがキンクしています。ここがスプロケットに噛み合わさる時にゴリっと異音を発するんでしょうね。

本来ならもう交換すべきなのですが、買ってないので応急処置をします。

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キンク部分はCRCで動くまでギシギシと馴染ませて、チェーンルブを塗布します。あともうちょっと乗ったらチェーンは交換しましょう。

 

フロントスプロケット部を清掃していたら、その上に設置していたブローバイキャッチタンク周辺のパイピングが怪しい。

 

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ブローバイキャッチタンクに繋ぐチューブの一部が破れていました。

元々の純正状態ではチューブ一本でエアクリBOXに繋がってるだけの簡易なブローバイ処理しかされてません。このままだとエアフィルタエレメントがオイルミストでベタベタに汚れるしBOX内に水が溜まります。

なのでブローバイキャッチタンクを増設してあります。このキャッチタンクの前についている部品は、KSRproの純正エキゾースト付属の2次エアバルブを加工して、クランクケースリードバルブ(排気側専用)として使っている自作?パーツです。

クランク内に吹き抜けた未燃焼ガスでケース内を加圧してしまわないように、リードバルブで排出方向にだけ抜けるように一方通行にして、ケース内を減圧してポンピングロスを減らそう、という仕組みです。

 

ピストンがロスなくスムーズに回るようになったり、エンブレが弱くなったりという恩恵がありますが、デメリットもあります。

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軽くグロ画像ですが

オイルミストと水蒸気による乳化現象でエンジン内部を汚してしまう。

対策としてはキャッチタンクを設置することで気体の水蒸気を液体の水に冷やして溜めておき、エンジンから湿気を抜くみたいな感じで良いかと。溜まった水はドレンチューブを付けて栓をして溜めておき定期的に排水、別経路でドライエアのみをエアクリBOXに繋いでブローバイ還元とします。

大気開放にはしてはいけません。

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リードバルブをバラして綺麗に清掃します。中のバルブを組み替えると逆向きに出来たり当然純正部品の耐久性なのでなかなかに素晴らしいです。

常にエンジンオイルのミストを浴びているので錆びなどは全然ないですね。

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破れたチューブを交換して再度組みなおし。

しばらく前からやたらレーシーな音がするなぁ、と思ってましたが、クランクケース内部の回転音がココから漏れ聞こえていたのか、と納得する。キュィィィィィー!!とか結構格好良い音が鳴ってたんですけどね。

 

フロント廻りの点検がてらフロントフォークを屈伸させるとギコギコと音がする。

なに当たってるか引っかけてるかな?とケーブルやホースを弄っているとスピードメーターケーブルが抜けました。

なんか色々とボロが出るなぁ・・・メンテの放置はいけませんね。

ついこの間に乗りましたけどちゃんとスピードは表示出来ていたので、組み付けが緩んでいるんでしょう。ライトカウルを外してみます。

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・・・ありえない外れ方をしていました。

本来はケーブル先端にはネジこみ部分が付属した状態でASSYなのですが、ねじ込み部分からケーブル本体が脱落していました。

ケーブルにねじ込み部分をハメ込み直して、ケーブル先端が脱落しないようにペンチでカシメを広げる、みたいな加工をしてから組み直しました。これで抜けないと良いのですが。

どうしてKwskのバイクはこういうおかしな壊れ方をするのだろう。

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外は雨です。掘り込み式車庫をガレージにしているので、天候に関わらずバイク弄りが出来る環境ですが、最近はKATANAばかり弄っていてKSRは放置気味の乗りっぱなし状態でした。設計自体がかなり古いバイクなので、ちゃんと診てやらないとダメだねぇ

大事になる前に気が付いて良かった。

ちょっとフロントブレーキに不安があるのよねぇ・・・