2019年に納車した時点でハンドルバーはS1000用FATコンドルに換えていました。購入時にはKATANA専用のパーツはほぼ無くてGSX-S1000用のものを流用するしかなかったという事情によります。
2022年の3年後では専用のハンドルキットやハンドルバーも数多く出ていますので、そろそろハンドル廻りのアップデートをしようかなと思います。少しだけ旧カタナに寄せて行く感じで、スズキでもこの形で発売出来たんじゃないの?ってコンセプトです。
ということで早速買ってきました。
■デイトナ ロードステアリング 17793 取付部φ28.6mm ハンドル部φ22.2mm 汎用
アルミ削り出しのハンドルベースに長めのバーが付いてる造形が大変カッコイイです。
残念なのはKATANA専用で出ているハンドルキットで「良い」と思える物がないのです。なんかセパハンにこだわるあまり、不自然なんですよねぇ。結局汎用品を苦労して取り付けることにします。付くかどうかは、やってみないと分かりません。
ちなみにノーマル・FATコンドル(新型カタナ用)・ロードステアリングのハンドル寸法です。これを見る限り、純正ハンドルの高さは100mmとなっていますが、パイプ径22mmの厚み×2の44mmを差し引いた66mmが、タンクカバーと接触しない必要な高さなのかな、と思います。20mmUPのハンドルライザーと取り付け角度で40mmぐらい高さを稼げば、付くんじゃないかなーという気がしています。
ハンドルバーにはグリップヒーターが接着してありまして、付かなかったら剥がして再接着する手間が大変ですのでもう1つ買って左グリップだけ使います。
■汎用 22.2Φ/120mm KIJIMA(キジマ) グリップヒーター GH08
ついでにKATANA 1000用のキーガードパットも買っときました。専用アクセサリーは買える時に買っとかないと、です。
■MOTOGRAFIX イグニッションガード SUZUKI KATANA 18-21 カラー:メタリックシルバーwithブラック&レッド
これから取り付けるロードステアリングというハンドルキットは、どことなくKATANA3.0に近い配置にハンドルバーを設置できそうなのでスクリーンにもある程度の高さがあるととても良いバランスが取れると思いまして。
■ACRY-Point スモークスクリーン
交換するパーツが揃いましたので新型KATANAのハンドル周辺アップグレードを進めていきます。
今付いている電装系のケーブルを外すのにフロントカウル右側を外そうとしますが、見えてるボルトやスナップピンを外しても取り外せませんでした。たぶんスライド式のフックで噛ませてあるんだと思いますが、位置が分からないので隙間を開けてなんとか作業スペースを作ります。
左側グリップヒーター以外は全部外せました。グリップヒーターは外さずに付けたまま保管しておきます。この時点ではロードステアリングが付くかどうかも分からないし、もし付かなかったら元通りに組み直さなきゃならないですからね。
これだけでも中々の作業量でした。フロントブレーキマスターASSYは天井からゴム紐で吊り下げています。ヘンな向きになってエア噛みすると鬱陶しいので。
ものすごい時間がかかりましたけど、ロードステアリングは付きました。
ハンドルUPライザーが無かったらコレ付かなかったですね。
なぜ画像が無いのかというと、作業自体は仮組とフッティングの繰り返しでフルステアしてタンクカバーに接触しない位置を延々と探している、という画像映えしない絵ずらだったので・・・撮っていません。
右側のスロットルケーブルは真上を向いてて、セルボタンは真下、酷い取り付け位置です。
このスロットルケーブルの位置にすると、フルステアでケーブルはピンピンに張るしスロットルONになってしまうかもしれない危険な状態になります。左側に伸びてタンク下へ潜り込んでいる部分の取り回しを変更したり調整したり・・・この調整もかなり面倒でしたが左右にフルステアしてもエンジンが勝手に吹け上がることもないし、ケーブルの張りもギリ許容範囲に収まりました。
なぜこんな酷い位置なのか、と言えば、フルステアでもギリギリタンクカバーとの干渉を避けることが出来る位置なのです。まー・・・セルなんて乗ってる最中に触ることは無いので真下に向いてても関係ナイですからね。
ハザードスイッチをONにしたままフルステアするとタンクカバーに当たりますが、そんな不自然な事はやらないでしょうし、ライディング中にハザード出すのは親指をそのままスライドするだけで操作できる位置になったので結果オーライでしょうか。キルスイッチは触りやすいのですぐエンジン切れます。
それに比べれば左クラッチ側は簡単でした。ただブレーキレバーとクラッチレバーの傾きがそれぞれ違います。好みの位置はクラッチの倒れ角なんですけどその傾きにブレーキを合わせようとすると、下側にあるバンジョーボルトの頭がタンクカバーに干渉してしまうので、ブレーキは上げ気味にしかフッティングできませんでした。そのせいでミラーの角度も左右で違っています。
良いデザインアクセントになるかな?とキーガードパットを貼りつけ。これはキーホルダーをジャラジャラ付けてると当たって傷だらけになるのを防ぐものなんでしょうけど、自分はキーにはリング以外付けないので、たんなるドレスアップです。
SUZUKI純正のロングスクリーンからACRY-Pointスモークスクリーンに交換。深めの長め、って感じですね。
他に社外品でも旧カタナをモチーフにしたスクリーンがいくつか出ていますが、アクリポイントのスクリーンは旧型に似ていないオリジナルな感じがします。というか旧カタナを見て作った物ではない、KATANA3.0にちゃんと合わせたパーツですね。
今回取り付けたロードステアリングはFATコンドルよりも幅が広くてバーエンドを付けなくても750mmも幅があります。これにバーエンドミラーを付けてしまうと恐らく幅が1000mm近くに広がってしまうので、以前作った純正ミラー(ショート改)を付けました。バーエンドミラーの方が後方視界が広くて見やすかったなぁ。
バーエンドの位置がタンクサイドのSUZUKIロゴの「Z」から「S」まで前に移動してますんで、どうでしょうね、100mmぐらい前に出てるんでしょうか。高さはそんなに変わらないかな?50mmぐらいは下がってますかね。
画像で見るとKATANA3.0のハンドル位置がだいたいこの位置だったような。広さも幅もこれぐらいかな、と。
KATANA3.0をスズキが手を入れてこの形で発売しました、ってやりすぎてない純正の雰囲気にしたつもりですが、「コレジャナイ感」は払拭できたかと思います。
ただ、新型カタナには他にもチョイス出来るパーツはたくさんありますが、タンクカバーを抉ったりダミーのトップブリッジを付けてまでセパハン化したり、ロングテールにしてしまうのは、KATANA3.0じゃなくて古いカタナの方を向いてるカスタムだと思います。そっちに枝を伸ばしていっても、どこまでやっても新刀が古刀にはならないので、ま、ソコはオーナーさん次第でしょうか。
取付に問題がないか、少し走ってみました。乗り出して一番「ヤバい。すごく乗りにくい・・・」とハンドルを換えた事を少し後悔しました。ハンドル幅が広くて前傾が増えて尻の座り位置がどうにも定まらない、背中の曲がりやニーグリップの配分も変わってて別のバイクに乗ってるみたいです。
しばらく走っていると前傾度合いが増えたことでワインディングでは走りやすくなってました。今までがツアラーみたいなアップライトなポジションでしたので、ちょっと峠道を元気に走ろうかなーとするとやり難かったのが、良い感じに改善されてます。
ハンドル幅が広いのにまだ違和感がありますが、乗り出して一発目の乗り難さは走っている内に無くなりました。またFATコンドルで出ていた振動がロードステアリングでは全然なくてミラーのブレもありません。
どことなくR1000K6に近い、懐かしいポジションです。このライポジはアリですね。