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バイク乗り物知らず

MT-07 タイヤ交換

MT-07 before Layla Sport

2019年の3月にタイヤを換えてから、現在は2022年の8月、3年以上経過しています。

MT-07には主に嫁が乗りますけども、ワインディングでくるりんと滑らかにコーナリングしていくのが楽しい、と言ってます。自分が乗った感じでは、バンキングに伴ってセルフステアが自然に当たって、前後サスがグッと踏ん張って路面を掴む感じがはっきり分かる安心感と、それに同調するようにスロットルを開けていくとクルンとバイクの向きが変わってスイスイ曲がっていくのが実に軽快です。操れて楽しい、という感覚は同じです。

 

GSX-R1000R and MT-07

ほとんどがツーリングユースなんですが履いてから3年も経過すると、コンパウンドの劣化が心配です。プロファイルもセンターから減りますので、ハンドリングもダルくなります。じわじわとタイヤの外形が変わっていくので変化に気づきにくく、そのうち感覚を忘れてしまいます。

 

MICHELIN Road5 rear tire made in 2019

現在履いているタイヤはMICHELIN Road5、リリース直後の最初期のモノを履いています。タイヤのウエアインジケーターを見てもまだ5分ぐらいは残ってて、残量だけ見ると交換時期ではありません。旋回するのにバンク角に頼るキャラのバイクでもないので、タイヤエッジまで使うことはありません。

 

MICHELIN Road5 front tire made in 2019

対してフロントは残量2分ぐらいでしょうか。リアよりフロントの減りが多いようで、たぶんハンドリングには影響出てるでしょうね。変化に気づきにくいので馴れちゃってるでしょうけど、軽快な感じはもう残り僅か、って感じでしょう。
ということで少々もったいない気もしますけどタイヤを交換します。

 

Odometer display

総走行距離:23,911km
タイヤ交換 MICHELIN Road5 120/70ZR17 (58W) 180/55ZR17 (73W)
今回もロード5をおかわり。これならサス屋さんでロード5用にセッティングが出ているので、そのまま何もせず乗れます。なんだかんだで2万Km乗りましたが、乗っても乗っても減らないタイヤ、減りを気にせず乗り回せる点は良いです。

 

MICHELIN Road5 rear tire 2022

ロード5には無印に加えてGTとtrailの2つの派生モデルがあったはずですが、後継のロード6が出ましたので、統合されたみたいです。ミシュランのwebサイトを見ると、ROAD6には無印とGTの2つがありまして、ROAD5は無印のみとなってました。バイクのキャラに合わせてタイヤを揃えているというのは分かるんですが、違いが分かり難くて何を選べば良いのか悩みますね。

 

MICHELIN Road5 front tire 2022

ミシュランのラインナップの数が多すぎて把握が難しいんですけど、PILOT ROADシリーズは3・4・5・6と4種類もあってなんじゃこりゃ?状態です。ROAD3・4はたぶん特殊サイズ向けの継続販売で、現行モデルは5・6・6GTでしょうか。Rord5はミシュランの呼称ではロードスターと言ってますがストリートファイター系、6はライトツアラー向け、6GTは重量級GTという住み分けになってるのかなと思います。

 

MT-07 at Road Station Munakata

皮むきで100kmほどご近所をプチツー。クルリンクルリンと良く曲がるようになって少しビビリ入ってました。初期ロットのROAD5から少し改良されているんでしょうか、コンパウンドが2022年現在のものに変わっているのか、タイヤの形状も摩耗で減った分を加味しても尖り気味に変わっててロードスポーツ色が強くなっている、嫁のインプレからそんな感じがしました。

 

MT-07 and New Katana

ここからはミシュランタイヤについて、品揃えが多くて分かりにくいので整理しながら私見を書いておきます。

新型KATANAにはPower5を履かせていますが、このPILOTPower系統には継続販売のPower2CTとPower3、現行モデルのPower5・PowerGP・PowerCUP2の計5種類もあります。サーキット走行もして公道も乗るというならPower2CT・GP・CUP2ってことになるんでしょう。これは単純なグリップ力の差だけではなくて、高温高負荷時のライフにも差があるのではないかと思います。もちろんケース剛性にも差があるでしょう。

MICHELIN Power5

Power5でもRoad5でもサーキットは走れなくもないでしょうけど、このグリップは何周何分持ちますか?って話で温度依存が低い分、あっという間にコンパウンドを使い切ってしまうでしょう。
逆にPowerGP・PowerCUP2を公道のツーリングに使うことも出来ますが、タイヤに熱を入れてないと、交差点でなんてない右左折なのにトラコンも間に合わずに尻が流れてローサイドなんてことに。レイングリップはRordシリーズの足元にも及ばないし、乗り心地もケース剛性が公道向けじゃないのでかなり我慢を強いられますね。

用途外に使っておいてミシュランタイヤはダメだっていう人、いますね。

 

MT-07 and new Katana at Seven-Eleven Wakamiya Wakita

Power2CTが今でも継続販売しているは突出した優位性は無いけど公道・サーキットともに必要十分なグリップとライフを保てるという所でしょうか。逆に公道では総合力でPower5に劣りサーキットではPowerGPには届かない、という言い方も。Power3にはリア240幅という特殊サイズがありました。何か純正で指定でもされているんでしょうかね。

タイヤのラインナップは単純なライフとグリップの序列ではなくて、使用環境に合わせてタイヤの機能が限定されているので、分かった上で履かないとタイヤの評価を見誤ってしまいます。ま、それにしては販売側の説明が足りない気もしますが。