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バイク乗り物知らず

新型カタナ 前後タイヤ交換<4回目> PIRELLI DIABLO ROSSO2

New Katana in front of Rider's Cafe GG

2021年9月にPower5に履き替えて現在は2023年3月、数えで18ヶ月。ツーリング主体に使って、急な雨に降られても、ちょっとしたワインディングをソコソコに流すのにも過不足なく良いタイヤでした。

MICHELIN POWER 5 rear tire 190/50ZR17

使用距離にして11,000kmほどですが、リアタイヤの残り1分ってトコでしょうか。スリップサインが出るまで使うとあと1,000kmぐらいは余裕で使えそうですが、タイヤが減ってきた時のミシュランタイヤは、跳ねやすくスリッピーな感触になります。なんてないコーナーの立ち上がりでもトラコンがしょっちゅう介入してくるので、それってあなたの感想ですよね?って事ではないハズです。

MICHELIN POWER 5 front tire 120/70ZR17

フロントは、どうでしょう、残4分ぐらい?結構残っていますが、えーと、アウトです。

独特のタイヤ溝の形状に沿ってヒビ割れが発生しています。これはリアタイヤにも細かいですが発生していて、フロントのヒビ割れの方が顕著です。ライディングにどういう影響があるのか分かりませんが、使用9,000kmを超えた辺りで倒し込みにキレが無くなりグリップ感も感じられない、乗ってて楽しくないフィーリングではありました。

change tires on bike 7 PIRELLI DIABLO ROSSO2

ということで今回はメーカーを変えて、ピレリのロッソ2に行っときましょうか。履き替え候補としては無印ロッコルが良かったのですが、リアタイヤが190/55のオーバーサイズしか店頭にありませんでした。同じく3万代でPower2CTも190/55サイズしかなかったです。扁平率55が流行りなんでしょうか。このサイズを履くとリアが1インチ(20mm)上がります。20mmローダウンしてるので本来のディメンションに戻すという意味なら履くのもアリっちぁ有りなんですがね。

GSX-R1000K6 wearing PIRELLI DIABLO ROSSO2

ピレリのロッソ2は、R1000で履いた事があります。
Power2CTよりも総合的にグリップ力が高くて、バンク中と立ち上がりにスロットルを開けて行った時の安心感は上でしたが、寝かし始めからスパッとコーナーに斬り込んでいく感じはそれほど強くない。寿命は6,000km前後だったか、騙し騙し乗れば9,000kmぐらいは使えたと思います。タイヤが減っていった時のネガティブさも、神経質にならなくていいタイヤでしたね。

DIABLO ROSSO2 Rear tire usage status

これ履くなら無印ロッコルの方が良いっていう印象でしたが、ロッコルより雨に強く乗り心地もストリート寄りで、熱と荷重きっちり入れればサーキットの走行会レベルなら全然行けるタイヤではありました。ピレリのジャンル的にもロードスポーツっていうカテゴリだったかと思います。

DIABLO ROSSO2 front tire 120/70ZR17

簡単に、PIRELLI DIABLO シリーズのラインナップのご紹介

SUPERCORSA SC V4 / SUPERCORSA SP V4
SUPERCORSA SC V3 / SUPERCORSA SP V3
SUPERCORSA SC V2 / SUPERCORSA SP V2

ROSSO CORSA II
ROSSO CORSA

ROSSO IV / ROSSO IV CORSA
ROSSO III
ROSSO II

・・・ミシュランに負けず劣らず、投入商品が多すぎて何履いたら良いのか分からない。他にもエンジェル・ファントム・ナイトドラゴン・スポーツデーモン、と中二臭がするブランドがありますが割愛します。上からハイグリップで数字の大きい順に新商品、流通在庫のみの終息商品も含まれています。ロッソ2は在庫分で販売終了という話です。お気に入りだったロッコルの後継は、現行でいうとロッソ4(クワトロ)コルサってことになるんでしょうか。
Rear axle nut torque management and chain adjustment

ささっと自宅に戻って、リアアクスルのファスニングとチェーンの遊び調整をします。
アクスルナットは90Nで締め直して、チェーンは指で振ってピタピタとチェーンスライダーに当てれる程度の緩さに調整しました。520サイズのチェーンは当たり前ですが伸びが発生しやすいので、2~3,000kmペースで遊び調節が必要かなと思います。

New Katana mileage display

総走行距離:30,407km
◇前後タイヤ交換 PIRELLI DIABLO ROSSO II F:120/70ZR17 R:190/50ZR17

おそらくPower5は12,000kmぐらいは走れたとは思いますけれど、タイヤが減った時のフィーリングを我慢して使い続けるのも中々にしんどいので、スリップサインが出るまで、なんて待たずに8,000km前後で履き替えた方が良かったですね。モールド部分にクラックが発生していたので、スリップサインどうのこうの以前にタイヤとしては終わってた気がします。Power5は履いてから1年以内に使い切りましょう、ってことかいな。

The new Katana standing on the south side of Fukuoka Airport

ロッソ2に換えてから押し歩きをしてみると、Power5と比べて若干重さを感じます。乗った時の燃費計の動きはさほど変わりませんが、ロッソ2はグリップ高めで重量重めなタイヤなので燃費は悪くなりそうです。

ちょっと200kmほど乗ってみましたが、コーナーアプローチでの曲がりは弱くて、寝てからスロットルを当てると路面をホールドしつつ曲がっていきます。昔履いた時もこんな感じでしたかね。

New Katana in front of Hirado Bridge

そして、Power5の優秀さと言いますか、ここ10年のタイヤの進化を実感しました。ロッソ2はPower2CTと同じ世代のタイヤですが、コンパウンドは令和の現在の物が使われています。それでも設計の古さは隠せず、乗り心地がゴツゴツとコンフォート性をそれほど考慮してない頃のタイヤですね。グリップはともかく乗り心地という点ではPower5の方が数段良かった。
とは言え、グリップ力の安心感からパカパカとスロットル開けれるロッソ2、楽しいです。ピレリ現行モデルのクワトロコルサ辺りはどんな感じに進化しているのか試してみたくなりますね。