ちょっとブレーキパッドの減り具合が気になりました。
納車されてかれこれ2万4千kmほど乗っていますが、ブレーキ関係の交換やメンテは一切していません。自分の乗り方だとブレーキは多用しないので、そんなにパッドが減らないのもあります。バイクは加速が命で、減速はどうでもいいと思ってる節があるかもです。公道でフルブレーキングが必要なほど飛ばさないってのが一番の理由でしょうか。
そうは言っても3年も乗っているので、ちょいとパッド交換でもしましょう。ついでにキャリパー清掃しつつ、この3年でのパッド消耗具合やどんだけ汚れているのか見てみます。GSX-R系も新型カタナが含まれるGSX-S系も、同じモノブロックキャリパーなのでパッドも同じものが使えます。
■ベスラ メタルスポーツパッド シンタードブレーキパッド ZD-CT <ZD-9031CT>
1ヶ7,000円ぐらいしますので左右で14,000円。けっこうお高い。前に乗っていたR1000K6にもこのスズキ純正のブレンボキャリパーを移植してましたが、その時の値段は左右セットにパッドつけて5万しないぐらいでした。キャリパー単体なら18,600円だったかと思います。今もこの値段かはわかりません。
取り外すのは簡単でサクサク外せます。パッドの削りカスがこびりついてますが、思ったほどの汚れではないです。パッド残量もまだまだあるし、本当なら換える必要は無いですね。どんだけブレーキ使わないんだ?って感じです。パーツ代が当時のままかはわかりませんが、5万でキャリパー左右が新品になるなら3回パットを換えるよりも新品キャリパーにASSY交換した方が良い気がしてきました。
パッドスプリングが汚い。キャリパーが黒いので汚れが目立たないだけで、同じようにキャリパーも汚れているんでしょう。このモノブロックキャリパーは内の溝にパットをはめ込むだけでパッドピンレス構造です。キャリパーボディ自体がパッドピンも兼ねるので、たぶんキャリパーの寿命はこの溝の削れ具合に依存するんでしょう。効きが怪しくなったらパッドピンを交換するように、キャリパー自体を交換するんでしょうかね。安いし。
パッド残量はプレート込みで厚さ6mmって所。シュー自体の厚みは3mmかな。プレート側に向かって溝があるのがわずかに見えますが、ココは使用限度溝だとオーナーズマニュアルには記載があります。んー自分の乗り方だと4万km6年は持つのか。
新品のベスラパッドとの比較。純正パットは2mmぐらいしか減ってないように見えます。純正にはディスクの当たり面に溝が彫られていますが、ベスラパッドにはありません。この僅かな差が制動力やブレーキフィールに違いが出るんでしょうか。
ブレーキはそんなに根を詰めたメンテをしないので、歯ブラシでキャリパーピストン周辺をブラッシングして汚れを浮かせてから、ブレーキクリーナーでブシャーっと汚れを飛ばして終わりです。バケツにドボ漬けして洗浄したり、グリス塗って揉み出ししたりとかはしません。やらなかったからと言って重大なトラブルになったりはしないので、儀式のようなもんだと思います。
簡単な清掃をしてパッドの組付け。キャリパーピストンをある程度押し込まないとパット交換は出来ないのですが、KATANAのキャリパーは指で押し込めました。ピストンの動きはとてもスムーズでピストンツールなどは不要でした。パッド背面に薄くパットグリスは塗ります。割と汚れは落ちてると思いますけど、こだわる方から見たらまだ汚れてるって感じですかね。これぐらいで良いと思いますよ。はい。
パッドの組付けで斜めに入ってしまってキャリパーの溝にはまらなかった時は、パッドスプリングの下のツメを引いて奥に押し込めばパッドは水平に収まりました。この下方向しかバネが効かない構造のようで、パッド上をしっかりはめて下側で調整、って取り付け方になりました。知らないとハマりますね。斜めに入ってしまってどうすりゃいいのか軽く悩みました。
トルクレンチは持ってませんので、キャリパー取り付けボルトは緩めた時の抵抗になる感じで適当に締めてます。
パッドの組付けが上手くいったか、試走します。新品パッドの当たりもすぐに出て、ブレーキの効きは純正パッドよりリニアに効きます。握った分だけ制動力が得られて安心感がある。これはちょっとペース上げて走っても良い気分にさせてくれますね。さすがベスラのパッド、評判が良いハズだ。高いし。
ふと見るとリザーバーカップからなにやら汁が。フルードが漏れてる。自販機の横に停めてただの水を買ってその場でジャバジャバかけてフルードを洗い流しました。自分は今までブレーキ廻りは何も触ってないし、もちろんパットが減った状態でフルードを継ぎ足したりはしてないのに、なぜ漏れるのか。漏れているのは事実なので、なにか対策しませんと。
急遽家に戻ってもフルードの雫が滴っておりました。フルード点検窓から見えるLOWERラインがかなり上の位置にあってupperは無いから、どんだけ入ってるのか分からない。この点検窓は、少ないかどうかしか見なくて良い、という作りなのか。
リザーバーカップの蓋を外すとオーバーフロー用の溝でしょうか、ネジ穴に沿って溝がありました。確かに+ネジの辺りからジワっと漏れてましたね。バラしてみて分かる事もあるけどこの時は気づかない。
LOWERではないけど窓から液面が少しだけ見える程度にフルードを抜きました。これやっちゃいけない気がしますが漏れてくるものは仕方がない。
たぶん、パット交換でキャリパーピストンを押し込む際にはリザーバーカップの蓋を開けておくという手順を省いたので、入り込んではダメな所、フルードのオーバーフロー溝にまでフルードが回ってしまったのが漏れ(滲み?)の原因ではないか、という気がしてきました。
なのでフルードを抜く必要は無くてオーバーフロー経路に廻ったフルードの清掃だけで良かったのではないか。KSRでのパット交換ではこういう事は無かったので不要だと思っていましたが、リザーバーカップの作りによっては必須の工程だったようですね。
もうすぐ車検で、ショップにお任せしようと考えてますのでその時にフルード交換もしてもらいます。そうすれば適正量に戻るはずです。