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バイク乗り物知らず

新型カタナ タイヤについて

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新型KATANAはカスタム前提なのか様々なパーツがリリースされていまして、目移りしそうなほどですが真っ先に換えるべきは何をおいてもタイヤだと思います。
タイヤサイズは F 120/70ZR17M/C(58W) R 190/50ZR17M/C(73W) GSX-R1000K6と変わりませんね。

 

SPORTMAX Roadsport2

純正タイヤはダンロップの SPORTMAX Roadsport2 のOEM版でしょうか。
特に印象もなく可もなく不可もなくグリップ感皆無で、このタイヤでフロントタイヤを潰してコーナリングするスポーティさなんて微塵も感じられませんでした。
逆に薄いグリップ感をハンドリングが軽快なのかな?という風に誤解するかもしれませんね。そんな事はありません。

 

MICHELIN Road5

いつもならスリップサインが出るまで使うのですが、どうにも我慢ならなかったのでサスチューンの際に一緒にタイヤ交換してしまいました。走行距離にして5000km台で交換だったと思います。換えたのは

MICHELIN Road5 F:120/70ZR17 R:190/50ZR17

サスを弄ってもらったので乗り心地が激変しまして、ガサツに突き上げる不快なショックも消えてサスチューン凄いなぁという印象でしたが、後になって気が付きますけども、この上品な乗り心地がRoad5の持ち味だったのです。

 

 

とあるソロツーの最中に子供の頭ほどのサイズの岩に乗り上げてしまい、Fタイヤが裂けました。なんとか転倒はせずに持ちこたえましたが峠道でのトラブルでしたので、麓までの5kmの道のりをエア圧ゼロで下っていきます。タイヤがホイールから外れたらアウト、フロントブレーキは使えずリアのみで車速コントロールして、ハンドルを切って曲がるのはダメ・バイク寝かしてもダメ、中々にスリリングでした。
なんとか麓にたどり着いて、自動車の修理工場にパンク修理を依頼するも断られまして、仕方がないので再度お願いして修理キットを貸していただいて自分で修理したのがその画像です。その節はお世話になりました。それ以来パンク修理キットを車載して備えています。

 

後日のタイヤ交換で外したタイヤを裏から見た所、自分で補修したビーフジャーキーがウネってますね。パンクしたその日は高速道を使いましたけども、バーストもスローパンクチャーも起こさず帰宅できました。

ラジアルタイヤで表からプラグ刺す修理ってのはあくまで応急処置です。詳しくは知らないけど挿すタイプの補修をした部分のラジアル構造が破壊されているそうで、高荷重時にグリップバランスが破綻して特にフロントは転倒のリスクが高いです。リアだと加速時に路面からの揉み込みで抜けたり亀裂が出来たりと、不安要素を抱えることになりますので、交換した方が良いです。

ツーリングや街乗りオンリーの移動の為の道具で、バイクらしい乗り方はしません、というならDIY補修でも交換しなくて良いでしょう。正しい補修の仕方というのもありますが、その場合はタイヤ外して裏から貼り当てるらしいですけど、タイヤ外すならもう交換した方が良いと思います。

 

PILOT POWER 2CT

で、換えたのは丁度店頭在庫にあった PILOT POWER 2CT 。昔GSX-R1000K6でも履いていた懐かしいタイヤですね。まだ売っていたとは驚きです。
換えて一発、「アレ?めちゃくちゃ突き上げ酷いけど、なんで?」と純正のタイヤのような乗り心地に戻ってしまっていて、なるほどあの上品な乗り心地はサスではなくRoad5の特性だったのか、と納得しました。

タイヤスペックのパラメーターというものがあるなら、グリップ・プロファイル(形状)・ライフ・コンフォート(乗り心地や快適性)の4つがあってRoad5はコンフォート性に飛びぬけたパラメータを持っていると思います。少々チープなサスも補ってしまうほどに良いです。

ちなみに、岩に乗り上げてFタイヤはバーストしましたけどもフォークやホイールにダメージはほぼ無かったようです。コケずに持ち直した直後に、手放しで真っすぐ走るかどうか確認はしました。今も普通に乗れていますので車体関係にはほぼノーダメージだったのでしょう。

 

距離にして11,883kmで PILOT POWER 2CT へ交換ですがRoad5の寿命だと2万Km近くまで使えたと思います。全然減ってなかったですね。モッタイナイ・・・でも、良い発見もありました。

峠道ではPILOT POWER 2CTのカミソリのような初期旋回とスロットルをガンガン開けてグイグイ曲がる2次旋回の素晴らしさが、Road5とは全然違うしコレKATANAにはPP2ctが正解だったんじゃないか?と思わせるほどのベストマッチングです。

そりゃそうだ、このKATANAの基本設計は2005年型のR1000がベースで、その当時のタイヤを履いてるのだから、マッチしないわけがない。


しかし、街乗りでのがさつな突き上げに辟易とします。だらーりツーリングなら断然Road5だったなぁ・・・と後悔。コレが冬の話。

 

で、タイヤのエア圧を色々試してF:2.1 R:2.4で落ち着きました。

季節も変わり、しばらく乗っていると突き上げが気にならなくなりました。今が夏なので気温-タイヤ温度が関係してるのか、フォークオイルの温度による粘度変化もプラスアルファであるのか、今のところ最初に感じていた不快な突き上げはさほど問題ではなくなりました。

リアは端まで一応は路面に触れた感じで使えるので、KATANAにはスポーツツーリングカテゴリのタイヤが合うんでしょうね。

 

現在の走行距離は17,000kmを超えた所で、たしかそんなに距離は持たないタイヤのPP2ctという感じでしたけど、まだ3000kmぐらいは持ちそうです。
もしかしたらタイヤの構造は変わってなくても、使用コンパウンドは2005年当時のレシピではなくて、2020年の現代のものが使われているのかもしれません。

乗り心地に関してはタイヤ構造によるものだと思いますので、次のタイヤはPOWER 5 辺りを履いてみましょうかね。PILOT POWER 2CTからどれだけ進化しているでしょうか