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バイク乗り物知らず

新型カタナ 純正ミラー広角鏡面へ貼替 AUTBAHN広角ブルーミラー

New Katana and MT-07 seen from the front

この新型カタナに付けているバックミラーは、元々は車検対策としてロングバーエンドとセットで使うための純正ミラー(ショート改)でした。このショートミラーのおかげで、ハンドルバーやスクリーンなど色々違うんだけれども、ハンドル廻り全体を純正風味に見せるのに一役買っていて、雰囲気良くまとめてくれていると思っています。今ではお気に入りのミラーです。

そうは言っても使いまわしのスズキですから、このミラーは様々車種で採用されていてどこにも特別感はありません。新型のGSX-S1000もGSX-8SもSV650も同じミラーなので、一手間加えて差別化してみようと思います。

AUTBAHN Wide Angle Dress Up Mirror 600R/Blue GSX-S1000 (2015) A26-MOS05B-6

■AUTBAHN(アウトバーン)広角ドレスアップミラー 600R/ブルー GSX-S1000(15年)A26-MOS05B-6

知ってる人は知っている、純正ミラーの形に広角加工した鏡面を貼り付けるタイプのカスタムミラーです。アウトバーンのミラーは通常鏡面と防眩処理キツめのブルーミラーの2種類、広角曲率は1000Rと600Rの2つの曲率が選べます。品名にドレスアップなんて謳っていますが、後方視界を広げてくれる機能性の高いミラーです。

Wide-angle curvature comparison of mirrors

画像は適当にネットから拾ってきたものを加工しました。純正のミラーの広角曲率は1200Rぐらいでしょうか。カスタムミラーで「広角鏡面」と謳っているものはだいたい1000Rぐらい、数値が少なくなるほど後方視界が広くなります。平面鏡に対して600Rの広角率だと2.5倍の広さになって、それだけ死角が減るという効果があります。その代わりに近くのモノが遠くに見えてしまうので、見馴れるまでは距離感が狂う、かも知れないです。

Additional processing of wide-angle curvature 600R mirror

600Rのミラーだと、自分で加工する両面テープの中心部分に二枚貼りするように指示がありましたが、結果から言うとこの貼り方は失敗でした。もっと小さく、センター位置にだけにするべきでした。二枚貼りした厚みで純正ミラー面から浮き上がった位置に貼りついてしまって、ミラーの縁は浮いて貼れていません。

Gap situation found after installing 600R mirror

画像で見ると隙間が少々空いている程度に見えますが、実物は裏の純正ミラーの鏡面が見えて貼ったのが丸わかり、鏡面は純正ミラーボディからも浮き上がってます。隙間があると雨天走行で雨水が入り込むし、まぁミラーなので濡れても問題は無いけれどいつまでも乾かずに水滴が滴るのは、精神衛生上あまりよろしくは無いです。
マニュアルには、純正鏡面が見える場合はマジックで塗って下さいとか書いてあったりします。

Nozzle processing for shoe goo caulking construction

靴底補修剤のシューグーで、隙間を充填してみようと思います。
使い終わったキャップのセンターに穴を開けて、使いやすい長さに切ったスプレーのノズルを差し込んで、先端は斜めにカットします。これでシーリングのように押し出しながら先端を滑らせて隙間にコーキングしてみよう、という作戦です。

600R mirror gap filling

策を練った割にシューグーは粘度が硬すぎて作業性は最悪、思った通りには行きませんでした。はみ出しながら充填したあと、指で触れられる程度に生乾きになったら、爪や指の腹で周りにはみ出したシューグーを押し込んで、形を慣らしながら詰め込みました。
みてくれはちょっと悪いけどよく見ないと分からないし、両面テープが貼りついてなくて浮き上がってた隙間に充填出来て、触ってもパカパカはしなくなりました。

Installation of 600R mirror

いろいろありましたが、外観は純正ミラーだけど実は広角ブルーミラーが仕込まれている、という純正のアップグレード品になりました。
ミラーぐらい社外品のそれっぽい物にさっさと換えてしまえばいいじゃないか、と思われるかも知れませんが、この新型カタナは換えた事が分かるものは仕方がないけどカスタムしたことを殊更にひけらかさない、ってコンセプトで弄ってます。ぱっと見純正見えるのになんか微妙に換わってて知らないと違いが分からない、というこのめんどくさい感じ・・・その趣旨にピッタリなカスタムです。

Comparison of rear visibility, genuine mirror

肝心の機能面ですが、まずは純正ミラーの後方視界はこんな感じです。
目印にKSR置いてます。ライトカウルのちょい下ぐらいから視界に入ってますね。私の腕の肘の辺りが映り込んでいます。

Comparison of rear visibility, blue mirror with wide angle ratio 600R

アウトバーンの600Rブルーミラーは、全体的に暗いですが明るい日向と暗い日陰の明度差が抑えられて、日陰でも映っているものが見やすいです。KSRはフロントホイールのアクスルシャフトぐらいまで、私の胸の辺り脇腹から視界に入って、上下左右に視界が広がってますね。後方の死角に潜んで追尾してくる白いヤツとか後ろからプッシュしてくる煽り野郎とか、そういうのが視認しやすくなるでしょう。その代わりに全体的に若干小さく映っていますね。

Comparison of mirror surface appearance - Genuine mirror on the right, Blue mirror in the middle, Tanax anti-glare mirror on the left

左のハヤブサは知り合いでもなんでもなくたまたま映り込んだだけなのですが、ちょうど良い事にミラーをカスタムしてらっしゃるので、ミラー鏡面の外観比較に御参加頂きます。
右のMT-07は純正ミラー、可もなく不可もなく至って普通です。左の2型ブサはコレたぶんタナックスのナポレオンミラーでしょうか、この商品も1000Rの広角率鏡に薄いバイオレットの防眩処理されてる商品ですね。真ん中が新型カタナの純正ミラーに600Rブルーミラーを仕込んだものです。
言われて見比べると色が全然違うので違いは分かると思いますが、何も意識してなかったらフーンで流しちゃう感じでしょうか。

A new type of katana overlooking the Ikitsukishima Bridge

広角曲率600Rのカスタムミラーは中々見かけないので採用した、というのが一番の理由です。600Rはちょっと使いにくいという評判でしたが、背面まできっちり見落とすことなく見えるので安心感はあります。ただし映り込んだものは小さく遠く見えるので、嫁のMT-07で後ろで走ってもらって、距離感を身体に再入力します。純正比で約1.5倍の後方視界になっていますので、このメリットを使いこなせれば、より新型カタナを安全に扱えるでしょう。