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バイク乗り物知らず

新型KATANA チェーンと燃費

このブログ、新型カタナを中心にバイク関連のカスタムや整備の備忘録を書いてます。皆さんがどんな検索ワードで訪れているのか、Google Search Consoleで調べてみるとですね

Daytona Road Steering

やっぱり新型カタナの関心事と言えば、ハンドルカスタムでしょうか。
都合2本換えましたので換えた時にどうなるのか気になる方は多いようです。純正ハンドルから変えるとするなら何が良いのか、参考にしていただければ幸いです。ミラーのチョイスも難しい所で、スクリーン上端を大幅に超えて飛び出すのはカッコ悪いし、殆どの社外ハンドルキットは車体前方へ移動しますので、バランス的に手前に引いた位置にミラーは持ってこないとボディラインから突出して異物感が出ると思います。

しかし、検索ワードの最上位は・・・

 

Gasoline refueling

タンク 燃費 です。
リッターバイクで12㍑しか入らんというのは、日常の使い勝手は考慮してないんだな、という気持ちで挑まないと所有者の資質を問われますね。いつの頃からかバイクにとって絶対条件のように謳われるユーザーフレンドリーさの一部がこの新型KATANAには欠落してて、足りてない所はオーナーの腕と知恵で補って下さい、という昔のバイクにあった気難しい一面を持っています。その一例がタンク容量の少なさでしょうか。あとサスも結構酷いです。
とは言え、昔のカタナほどではありません。普通に乗る分には普通のバイクになっています。

※当ブログにGoogle砲が当たったようで、「注目記事」の序列が変わっています。検索順位は記載の通りです。

Bikes touring

ただ、誰にでも扱い易い万人ウケするバイクより、個性の強いバイクを自分専用に手懐けるのが好きだという人も居ます。こういう自分好みにカスタムを楽しみたいという趣味嗜好の方にはド直球なバイクで、サスは良い物に交換&セッティングで対応できますし、タンク容量からくる航続距離の短さについてはアイディアを後述します。社外品のアルミタンクもありますけどね(しないけど)

 

New Katana with too much chain

ま、整備に出したわけですけど、乗り出して一発目に違和感を感じたんですよ。エンブレがやたらとキツいし、スロットルに敏感に反応して車体がガツガツしてる感じ、と言えば良いのか。ダイレクト感が増したのでそういうのもアリかと思いましたし、プラグも含めて色々換えたし新車の感覚に戻ったのかな?としばらく走らせていましたが、どーもこの感じは気に入らない。

 

new katana m0 Combination meter

普段はメーターの表示を瞬間燃費計にしているのですが、露骨に燃費が悪い。街中で様子を見ながら走らせていましたので街乗り燃費は元々悪いんですが、それにしても燃費計表示は一桁台の7~9㍑/km・・・郊外に出て信号待ちも少ない田舎道でも18行くかどうか。100kmほど走って給油した際は御覧の通りリッター16kmという過去最低の燃費でした。昔乗っていたR1000K6がこんな燃費だったかな?。街乗りすると200km行かずに給油ランプが光ってましたね。

何が原因かだいたい見当はついてましたけど、ここまで露骨に変わるとは思わなかった。

Chain tension adjustment

燃費悪化の原因はチェーンの張り過ぎ。ショップの方が親切心で張り調整してくれたんでしょうけど、Rサスの動きが阻害されてたようです。チェーンの状態は、どんなに力を入れてもスイングアームのチェーンスライダーに触れることすら無理なほどバツバツに張ってました。これはコレでアリかと思っていたんですが、意外なほど走行抵抗になって燃費を悪化させていました。
調整後の張り具合は、スライダーにペトペト余裕で当てれるぐらいの緩さなんですけど、知らない方が見たらチェーンが弛んでるように見えるかもしれません。交換したオーリンズサスは良く動くので、この新型カタナにはこれぐらいが最適な張り状態です。手でシートを押すとフカフカ沈みますからね。

 

New Katana at Road Station YufuinVisit

チェーン調整後に遠乗りしてみると、滑らかな元の乗り味に戻りました。瞬間燃費計の表示も元通り良い感じの値がでます。
誤解の無いように書きますが、最適なチェーンの張りには色々な考えがありまして、アクセル開け始めからダイレクトにパワーを伝えたいなら張り気味にすることもあります。なのでショップの方の調整具合が間違っているわけでもないです。リアサスの変更やチェーンアジャストについての指示をしなかった自分のミスです。カスタムバイクとはこういうもので、このカタナを一番知っているのは自分なので、自分が言わなければ何がどうなっているのか他人が見ただけでわかるハズ無いですからね。

 

Check the fuel consumption display

給油後にメーターリセット前でリッター24.1km走りました。燃料計では右から3つ消費した所で給油したので約7㍑消費、燃費計の表示もほぼほぼ正確ですね。前より燃費が若干向上しているようなので、DXプラグも少し効果があるのかも知れません。エアクリフィルターもエンジンオイルも換えたばかりですから、車体コンディションはベストな状態でしょう。

ここで新型カタナをタンク容量12㍑でも走行距離を延ばす方法に、勘の良い方なら気づいたかもしれないですね。

Daikanbo with the new Katana

新型KATANAもですけど、もしGSX-S1000系で燃費が悪いな?と思っている方がいるなら、一度チェーンの張り調整を緩めにしてみることをお勧めします。タイヤも重量が軽いと言われているミシュランタイヤにすると燃費に響いてきます。純正OEMのロドスポ2では㍑21kmは走ってもそれ以上の23なんかには伸びたことは無かったですね。ダンロップピレリよりも1割前後ミシュランは軽い、とサス屋さんに聞いた事があります。

 

GSX-R1000k6 chain

これはGSX-R1000K6のチェーン&スプロケット画像ですが、チェーンサイズは530です。R1000k6の頃はツーリングで㍑17~19kmだったものが、新型KATANAでは㍑21~24kmに伸びています。GSX-S1000系で燃費が良くなっている理由の1つに、チェーンサイズが530から525へダウンしている事も関係してると思います。

チェーンサイズを525から520へダウンコンバートすれば、今よりも燃費はさらに良くなるんじゃないでしょうか。

 

New Katana and MT-07 nestled in Daikanbo

本来チェーンサイズのダウンコンバートは、駆動系の低フリクション化やジャイロ効果低減によるハンドリングの向上、チェーン振れによる駆動力損失の低減など、運動性の向上を目的としたカスタムで燃費向上は副産物のようなものです。自分も今のチェーンが寿命になる頃か弄りたい気分になったら、520へサイズ変更は検討したいと思います。ただし、チェーンサイズを落とすので耐久性とトレードオフに、チェーン調整や注油などのメンテナンスもマメに必要になるでしょう。

 

Go to San-ai Resthouse with the new Katana

このブログに来られる方の検索ワードにもあるように、新型カタナに関心はあっても満タンからの航続距離の短さは気になるみたいですね。まずはチェーン調整、そして軽量なタイヤへ交換、余裕があるなら520チェーンへダウンコンバート。こういう色々なカスタムを積み重ねていけば、タンク容量12㍑でも普段乗りや日帰りツーリングには過不足無いバイクとして仕上がって行くと思います。理由のあるカスタムを施された車両には、わかる人には見える独特の雰囲気があるものです。バイクを乗りこなすとは、こういう事も含まれると思います。言いたいこと、なんとなく分かってもらえるだろうか。

勿論、なにも弄らずノーマルのまま乗ってもそれほどの不都合はないんですけどね。