このKSRは2015年の年末に購入してから9年経ちます。フロントフォークはノーメンテで乗りっぱなしでした。
そろそろ何かメンテしないといかんなぁと思っていたら
案の定オイル漏れてました。フォーク抜いてシール関係を交換すれば良いのだけど、フロントフォークのオーバーホールはやったことないです。SBSに相談してみた所、引き受けてもらえることになりました。
KSRを預けた際に押し歩きして整備士さんから一言、ステムベアリングにガタがありますよ、と。
その場でフロント上げてゆっくりハンドルを動かすと、センター位置でカタンと引っかかってステアが停まります。毎日乗っていると気付かないものですね。こういう事があるので、たまにはプロにお任せするのも良いかなと思います。一緒にベアリングの交換も依頼しました。
□フロントフォークオーバーホール
ブッシング(フロントフォーク) 2ヶ 44065-1099
ブッシング(フロントフォーク) 2ヶ 44065-1101
リング(スナップ) 2ヶ 92033-1038
シール(オイル)フォークアウターチューブ 2ヶ 92049-0003
シール、フォークアウターチューブ 2ヶ 92093-0001
フロントフォークオイル G10
□ステアリングステムベアリング 交換
レース、ステアリングステムベアリング 1ヶ 92048-0035
ボールベアリング 50ヶ 600A0600
レース、ステアリングステムベアリング 2ヶ 92084-0038
レース、ステアリングステムベアリング 1ヶ 92048-0038
交換部品の点数が多いですね、5万ぐらいかかりました。メンテ代としては妥当ですが、原二クラスに支払うにしてはやっぱりお高い。次オイル漏れになったら自分やらないとコスパ悪いですね。
KSRに付けているアンダートレーの取付穴が、経年劣化でどんどん広がっていますので雑に補修します。ボルトを通す穴なのである程度の強度が必要かと思いまして、ほどいたガラス繊維の上からプラリペアで補修してみます。
このアンダートレーは旧KSRからの引継ぎ品でして、15年以上使用しています。FRP素材は形が保てているなら、車体本体が廃車になっても使えるぐらい耐用年数は長いです。KSRはキャブ車でしてオーバーフローしたガソリンとか、ケースの合わせ目からじわっと滲むエンジンオイルに液化したブローバイ水とか、いろんな汁が滴ります。トレーを付けておかないと車庫の床を汚してしまうので、必須の装備です。
そろそろ交換時期だったか、一緒にエンジンオイル交換もします。
ELFのオイルが300ccほど残っているので、REPSOLの10W-40と混ぜます。スカイウェイブでオイルブレンドしても特に問題無かったのでKSRにも応用します。
排出してるオイルに乳白色の筋が見えますね。エンジンオイルのマヨ化が酷くてこの光景は毎度のことで、もう慣れました。そのうちエンジン内部のどこかのベアリング辺りが痛んで交換することになるんでしょうね。旧KSRは一回クランクベアリングが死にました。
オイル点検窓は乳化してて全く見えない状態なので、決め打ちで950ml入れました。
カワサキのバイクをスズキのお店に出したので、こういう事もあるんでしょう。スピードメーターケーブルの取り回しが変わっています。フォークに対して平行に取り付けられていますが、本来はフォークに対して30°ぐらいの角度が付くように組み込みます。
メーターケーブルの取り回しはサービスマニュアルに通し方が載ってまして、ケーブルワークはマニュアル通りにしておかないと、すぐにスピードメーターケーブルは切れます。スズキならこんなにシビアに気にしなくても良い所なのかも知れませんが、カワサキのバイクは壊れるんですねぇ。
SBSのメカさんが「・・・カワサキか」とかボヤきながら作業したのかもしれません。
ジャッキでフロントを持ち上げて、アクスルシャフトを半抜きしてスピードメーターギヤを正しい位置に修正しました。ケーブルの取り回しも一部変わっていましたのでこちらも修正。
フロントアクスルナットの締め付けが、レンチかけて足を載せて体重乗っけてやっと緩めるぐらいのオーバートルクで絞められていました。一旦自分でバラして正解だったかも。
総走行距離 39,190km
□フロントフォーク オーバーホール
□ステムベアリング 交換
■アンダートレー 補修
■エンジンオイル交換 オイルブレンド
REPSOL MOTO SPORT 10W-40 650ml ELF MOTO4 ROAD 15W-50 300ml
今回はステムベアリングの不具合をメンテ出来たのが大きかったです。SBSに持っていかなければずっとこのままでした。セルフステアが弱いけどもこういうものかーで漠然と乗っていましたが、メンテしたおかげで違いが分かるほどよく曲がります。というか、今までセルフステアの効きが悪いのに気が付かない自分もどうかと思います。KSRは車重が100kgを切る軽いバイクなので、ライダー側の扱いでどうにでも走れてしまうものなのだ、と思うようにします。