バイクには未塗装の樹脂パーツが大量に使われていますね。何年かすると白く色褪せてきてなんだかボロく見えてきます。
KSRはPP樹脂の無塗装外装で、このオレンジ色は樹脂の色そのままです。コレも紫外線で白焼けしてきます。
白化の仕方に癖のようなものがあって、引っ掻いて一時的な力が加わった場所や、車体への組付けで微妙に力が掛かり続けている部分に白化が起きます。
これは白化というより脆化なんでしょうね。
スカイウェイブもインナーカウルの大部分が未塗装の樹脂パーツです。スクーター系はこの未塗装パーツが白化してくると、とたんにみすぼらしくなりますね。
なので無塗装樹脂にはコレ以外ナイというぐらいの最終兵器で定期的にメンテをしていました。
ワコーズ SH-R スーパーハード 未塗装樹脂用耐久コート剤
外箱が年季入ってますが、たぶん10年以上前に買ったものです。バイク3~4台で1~2年に一度、気になる部分に施工する、という頻度で使ってましたが・・・まだ使い終わっていません。購入当時のお値段で6,000円とかなりお高いですが、効果は抜群だしバイクに限らず無塗装の樹脂の保護には使えますし、バイク用途なら量もたっぷりあります。
で、去年はしてないので、今年は施工しますかね。
・・・さすがに10年はダメか。
なんか液の出が悪いな?と思ったら中で固形物に変化しております。こんなことならケチらずドバドバと使い潰せばよかったよ。
当然リピートするつもりですが、値上がりしているんじゃないかなぁ
【10年は保存がきかないのでバイク用途なら容赦なく塗りまくろう】
それでもまだ固化していない液体を専用スポンジに取って、塗れる範囲で施工します。
一通り塗ったら5分ほど待ってウエスで軽く表面を馴らしてムラ取りをします。ムラ取りを上手にやると無塗装樹脂だけでなく、普通の塗装面にも簡易ガラスコート剤として使えます。失敗するとムラムラになるのでふき取りに使ったウエスだけを使って、軽くその他の塗装面に塗り広げても良いです。
注意点としては、施工後1週間はバイクに乗らない事です。光沢面への定着が悪く触れたり擦ったりすると簡単にはがれてそこだけムラになってしまいます。
なんにしても施工後はヌルッとしたワックス系の光沢ではない、バリっとした硬めの光沢が出ます。
画像では施工後の違いが分かりにくいですが、白化が抑えられて光沢が綺麗に復活しています。スーパーハードのおかげで2011年式の無塗装樹脂カウルですが、どうにか色味を保ったままで維持できています。
完全硬化には一週間はかかりますので施工した車両に乗るなら施工面には触らないようにしましょう。雨などの水は厳禁です。水垢のような模様が固着します。
ハンドル廻りのスイッチボックスなども無塗装なので、ほどよい期間で塗っておくと白化を防いでくれているのでしょう。さび止め効果もあるような気がするのでブレーキホースの金具部分にも塗布しています。
スイッチボックスが黒々としていると新車気分になりますね。
KSRの右ボックスですが、キルスイッチの赤色は退色してしまいましたね。黄色や赤などの暖色系は退色しやすいのでスーパーハードでも保護は難しいです。色が褪せ始める前に施工すべきでした。
樹脂製パーツの保護や光沢復活には、バーナー炙りやピカール磨き・シリコンオイル塗布等のメンテや補修方法がありますけども、色々試した結果「スーパーハード施工」に勝るものはない、という結論になりました。そうは言ってもその他の方法がどんなものか試してみたい方は激落ちくん磨きから如何でしょうか。色々と試行錯誤して、失敗したり経験を得たりすることも、バイクの楽しみの一つです。
寄り道したくない方にはコレ一発で終了です。
【各車両の夏仕様】
KSRの夏仕様にはメッシュカバーを組み付けたシートに交換しています。
予備シートが何個かありますので、このように夏になると交換しております。
スカイウェイブはメッシュ座布団をひいて
KATANAにもメッシュシートカバー
最近の暑さがとても堪えるのでバイクに乗るのはほどほどに、車庫の中の日陰でちょこちょこと弄る日々です。