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バイク乗り物知らず

新型KATANA シートの塗装とフロントカウルの外し方

GSX-S1000S KATANA warning color specification

梅雨絶好調で雨ばかり、カタナには乗れませんからカスタムが捗りました。それでもわずかな晴れ間に、日光の下で差し色変更したカウル交換の仕上がりがどうなのか、少しだけ乗ることが出来ました。

やっぱ太陽光の下で見ると雰囲気が違います。すんごく弄ったような風格漂う・・・やったことは、ステッカーの貼り替えなどで差し色になる有彩色を黄一色に揃えただけですが、思ってた以上に映えます。

実はそれ以外にも、シートのタンデム側の銀部分を黒に塗装しています。銀色の面積が多いと黄色のインパクトが散るので、他の色は出来るだけ無い状態にしよう、という理由です。前回の記事では紹介しきれませんでした。

Seat painting status

シートの塗装は染めQを使いました。雑にマスキングして下地処理もソコソコに2度吹き。基本カタナではタンデムはしないので擦れる機会もそうは無いだろう、で塗装で済ませることにしました。KATANA M2型のシートはこの部分が少し暗めのグレーになっていますので、中古で出物があれば入手したいところです。

paint loss on seat

せっかく塗った染めQですが、ちょっと強く擦ったりすると簡単に塗装は落ちてしまいまして、バイクのシートには失敗だったようです。これでは使用するたびに色が落ちて、黒い状態は維持できませんね。
タオルで強めに擦ると意図的に落とすこともできるので、これは、そうですね、デニムジーンズの色落ちっぽいダメージアクセントになるかな?と考え直しまして、このまま使用することにします。どんな味になるでしょうか。

そういえば、フロントサイドカウルの差し込み凸を折ったというか曲げてしまったので、補修出来るかカウルを外してみます。一応このブログはバイクの整備備忘録のつもりでやっているので、新型カタナのフロントサイドカウルの外し方も記録を残しておいた方があとで見返す機会があるかもしれない。雨も続いててやることないので。

COVER SIDE INNER R 1

このインナーカウルは黒カタナのカウルセットに付いていたもので、予備に保管してあります。差し込み凸やスライドして噛ませる爪の位置など、参考になると思います。

フロントカウルに見える部分は「カバーサイド」というパーツ名の右と左で、ヘッドライトASSYを挟み合わせてフロント部分を形成しています。フロントサイドカウル、という言い方をした方が分かりやすいので以降そう言いますが、それぞれのカウルは樹脂のインナーと塗装されたアウターの二枚重ね構造になっています。ボディにはインナーカウルが組み付いて、そのインナーにアウターカウルがビスで付きます。カウルのはめ込み凸を折ったらインナーだけを交換、という合理的な作りですね。

Hidden push rivets next to headlights

フロントサイドカウルを外すには右片方だけで言うと、メーター右下1ヶ・ヘッドライト下アンダーガードの右側2ヶ、それぞれのプッシュリベットと、タンクサイド右側にあるカウルボルトを1ヶ、そしてこのピントのあってない画像にあるライト右横の裏側に隠れたプッシュリベットを外す、ってことなんですが、この作業無茶苦茶大変なんです。カウル引っ張って歪ませて工具挿してムリムリ抜き取る、まさにスズキ・・・な作りかな、と思ってました。

A view of the headlight side push rivets from the outside

サイドカウルを外してライト側のプッシュリベット穴を見たところ。なんかおかしいですね。おかしいってのは、プッシュリベットって厚み的に2枚ぐらいしか留められないモノなので、このリベットはライトアンダーとライトサイドのインナーカウルを止めてるだけなのかな、と。フロントカウルインナーの3枚目までは届かないのでは。

cover side inner right

そう思ってフロントサイドのインナーカウルを見ると、ライト横のリベットが刺さる穴は空いてません。
これは酷い勘違いをしてましたかね。

Headlight side push rivet

試しにサイドカウルを外した状態でリベット挿して見ました。あー、はいはい、コレはヘッドライトインナーに関係あるリベットで、フロントカウル回りを外すのには関係なかったですね。
この位置のリベットは外すのがとても大変でしたから、今まで無駄な回り道作業をしていました。いくらスズキでもこんな無茶な設計はしてなかった、と少し安心しました。次回からはもっと短時間でカウル脱着が出来そうです。
ライト横の奥に隠れたプッシュリベットは外さなくても良いです。

Damaged place of the right inner cowl

で、フロントサイドカウルを外しました。右側のタンクカバー付近にある差し込み凸の刺さりが甘くて、パカパカしてます。爪自体は折れてませんでしたが、曲がっていました。柔らかい素材の樹脂のようですので、引っ張ったり逆側に曲げたりしてだいたいの位置に噛むように修正はしてみました。
パチっとハマりはしませんが、中には入るようになりましたので、インナーの交換は見送ります。

COVER SIDE INNER R

予備のインナーを見て見ると、半円状に肉抜きしてあるので撓んだり捻じったりしても良い作りのようですが、私がカウルを付けようとして、斜めに力を入れて押し当てたので曲がってしまったようです。
新型カタナのカウル脱着のコツは、力任せに力まずに、パーツは指でしっかりと保持したまま、素早くスパーンと取り外す、勢いよくパチーンと組み合わせる、です。

なんだこの説明。力を込めた高トルクな作業はダメですよ、と言いたかった。

Explanatory drawing of COVER BODY COWL

ライト下にあるアンダーカバーは、左右のサイドカウルとライトカウルを合体させる結構重要なカバーですが、ペラい上に良く曲がって小さな爪がいっぱいついてて、まるでショウエのヘルメット内装を組み付けている感じに近いです。指の力だけでも簡単に爪は壊せてしまうので、押し付けて力込めてグリグリ、ではなく位置を合わせてパチパチと、手早く付けていく感じでしょうか。なので樹脂が柔らかくなる夏は最適、逆に寒くて硬くなる冬にカウルを弄るのは止めましょう。割れる。

GSX-S1000S KATANA M0 midnight special

カウル交換で予定に無かったフロントホイールの取り外しとかありましたので、真っすぐ走るか不安でしたけど、自分でやった割にドコもおかしな所はありませんでした。ベースカラーが銀から黒へ変わったので、新型カタナから新型カタナへ乗り換えた気分になります。

なんだこの感想。同型の新車に乗り換えた気分になった、と言いたかった。

GSX-S1000S KATANA M0 midnight special

カスタムバイクには色々ありますが、テーマカラーとか色について一考してるカスタムって意外に少ないと思います。ステッカーボムみたいな色彩崩壊してるのも割と好みではありますが、自分のバイクのカラーに似合うかどうかでパーツやステッカーを選んでる人って少ないんじゃないですかね。今回この黒カタナは、昔習った色彩学を思い出しながらやってみました。自分的には、なかなか良い感じになっているんじゃないかなーと思います。