スカイウェイブでエンジン始動時にセルを押してもカチカチ言うだけでセルが回らない、という状態になりました。キーOFFからセルボタンを押しながらキーONにして、ヘッドライトを点灯させずにレバー握れば、セルが回る感じです。
セルボタンがヘッドライトの消灯スイッチになっているので、バッテリーが怪しい時や冬場のコールドスタート時には有効な始動方法です。ただあくまで対処療法で電装系にトラブルが発生しているのは間違いありません。急場しのぎ、と言った所です。
このスカブカチカチ始動不良問題の原因自体は分かっているのですが、ライトの電力消費の有無で、セルが回ったり回らなかったりするのも良くありません。ハーネスのどっかにリーク電流があるか、経年劣化による抵抗増大で暗電流が増えているとか、どこかに問題が起きているかもしれないです。
ざっとスカイウェイブの電装品の規格
[スカイウェイブ250
タイプS CJ46A]
・ヘッドライト H4 2灯 12V60w/55w
・テールランプ S25 BAY15D ダブル球 ピン角180°12V 27/8w
・フロントウインカー S25D BAY15D ダブル球 ピン角180°
・リアウインカー S25S BAU15S シングル球 ピン角違い150°
・ナンバー T10
・ポジション T10
そういうわけでヘッドライトを始め、ウインカー以外は出来るだけLEDにして、車体全体の消費電力を抑えようと思います。
■HID屋 H4 12600lm LED ヘッドライト Hi/Lo 切替 6500k 2本1セット iシリーズ
■Takenous 竹村商会 S25 LED ダブル s25 レッド 180度段違いピン BAY15d 2個セット
■motoLED ZERO T10 シングル 2ヶセット
ウインカーはLED化しません。LED球に換えただけではハイフラになるので、抵抗を噛ませて消費電力をハロゲン球と同じにしたハイフラ防止のLED球が出ては、います。これだと電力を抵抗で熱に変換して捨てているので、省電力化には貢献しないと思います。ウインカーリレーをLED用のに換えたらいいんですけど、それは止めておきます。
では作業の簡単なリアから灯火交換します。テールカウル下のカバーを引っこ抜くだけでテール灯火類にはアクセスできる整備性に優れた設計になってます。さすがスズキ。
ブレーキ/テールとナンバー灯は既にLED化してるんですが、換えた時からテール灯からブレーキ灯への光量差が怪しかったのです。御覧の通り汎用の白色LEDダブル灯を付けていましたが、これでは白色光が赤レンズを透過してしまって赤色としての光量差が分かり難い状態でした。
この際ヘッドライトと一緒に赤色LEDタイプのものへ換える事にします。
テールランプとブレーキランプの光量差は5倍ないとダメらしく、トラック野郎御用達ってすごいネーミングセンスですが、テール/ブレーキ灯専用のLEDってのはコレしか見つけられませんでした。
テール/ブレーキ灯では消費電力が8倍差ってことなら、光量差も期待できるでしょう。
灯火テスト。テールランプ駆動の時点で相当に明るい。ブレーキランプ点灯時は直視出来ないほどの赤色光でした。あまりの明るさに熱暴走とかどうなのか不安になるレベルですが、30分以上ブレーキ灯駆動すると自動で減光してくれる機能付きです。30分もブレーキかけっぱなしなんて状況も無いと思いますが。
次はヘッドライトです。スカイウェイブはカウルをバラさなくてもフロントの下から手を入れてライト球の交換は出来ますが、汎用のLEDユニットの組付けがちゃんと出来るのか、1回は確認してみないと不安なので、フロントカウルを外して行います。
外し方はいろんな所に動画が出ていますので省きます。
フロントカウル廻りをバラすので、一緒にスターターリレーも純正品ではなく汎用品に交換します。
■ELDAD スターターリレー
アドレスV125 G アドレスV125S アドレス125 アドレスV K7 スカイウェイブ CJ46 スカイウェイブ400 スカイウェイブ250 バンディット イナズマ400 TL1000 SV1000 ST250 RF400
対応車種の数がエグすぎるスターターリレー。
始動できずにカチカチいうのは、コヤツが100%原因なのでスターターリレー換えたらそれで終わりでもあるのですが、そもそも論でリレーが死ぬ理由は、車体の電力設計が過電流気味な気がします。原2クラスと同じスターターリレー使いまわすってどうなのよ、と。
車体全体を省電力化すれば、リレー突然死を防ぐ効果もあるのではないかと思います。
スターターリレーはゴムマウントで取り付けられていますので、配線を外そうとネジを緩めてもゴムが伸びて外しにくかったです。プライヤーで挟んで固定して、ネジにかけたトルクが逃げないようにしました。
ヒューズとゴムマウントは旧リレーから新リレーへ移植して車体に組付けます。電装品の小物は信頼の純正品ってところでしょうか。肝心のリレーが・・・ですが、この社外の方が良い評判。もうちょっと頑張れスズキ純正部品。
ちなみに、出先でスターターリレーが死んでセル始動不能になった場合はですね、リレーのボルト頭同士をショートさせるとセルを強制的に回せます。レッカー呼びたくない時の最終手段で、他の電装品が死んでもノークレームでお願いします。
リレー近くにサービスカプラを発見しました。ココにあったとは知りませんでした。これでFIエラーが出てもエラーコードが確認出来ます。スカイウェイブのよくあるFIエラーと言えばTPSエラーですね。サービスカプラ使えばスロットルポジションの指定位置も表示してくれるのでDIYである程度直せそうです。
カウルの噛み合わせとはめ込みを抜いてフロントカウルを外したら、灯火類のソケットを回して外します。ライト上のポジション球もLED球に換えます。スカイウェイブはウインカー球もポジション灯火しますのでLEDにすると節電効果は見込めるんですが、今回は見送ります。ウインカーリレーから交換してイエロー発光のダブル球ってのを探すのめんどい。
ライトの防水ゴムブーツをちゃんと密閉させて組むには、LEDユニットの通し方にひと工夫必要でしたので、カウルを外した作業にして正解でした。下から手探りで組み込むのは無理だったと思います。汎用LEDなので四輪で使用する事を想定して冷却ファンが内臓されていましたが、バイクだったら走行風で強制冷却が効きそうな作りです。ヒートシンク部分に走行風が当たるし、巻き込んだ雨水も当たる、か。たぶんファンが死んでも問題なくLEDは駆動しそうではあります。
LEDライトに交換出来ました。組み付ける向きも下側に反射板が付くこの位置で良かったかと思います。ライトの交換作業自体は簡単で、時間もそれほどかかりません。カウルの組付け取り外しは馴れると簡単に出来そうですが、最初の1回目はそれなりに時間喰います。作業時間のほとんどはカウルの脱着をしてました。
フロントカウルは、外すのよりも組み付ける方が大変でした。フロントカウル左右下側にある差し込み凸が入らなくて、上から合わせるのではなくて先に下から凸凹をハメないと組めない感じです。
灯火テストでも問題なくとても明るい。このLEDは1灯当り35wなので、ハロゲン球55/60wに対して約1/2の消費電力になります。この省電力化はかなり大きくて、コールドスタート時のバッテリーへの負荷も軽減できたし、スターターリレーも換えたので当たり前ですがセル一撃で始動します。
ついでに、タイヤのエア圧を調整してF:2.3 R:2.5にしました。フロントの指定気圧は1.75ですが、ちょっと高めで入れてます。スカイウェイブはステアリングに振れが出やすい車体でして、リアボックス付けると振れがひどくなります。純正リアキャリアに追加のハンドルウエイトが付いてくるので、スズキにも自覚はあるみたいですね。フロントのエア圧を高めに調整するのはその対策です。
今はビッグスクーターブームも過ぎて後継機種が無いので、このCJ46Aを長く乗り続けたいです。バーグマンはね、ちょっと違うんですよ。