そろそろタイヤも減ってきたことだし、総走行距離ももうすぐ2万kmに届きそうですので、以前お世話になりましたレイラスポーツさんにタイヤ交換と前後サスの再健脚をお願いしました。
「健脚」という言葉が聞きなれないかと思いますがざっくり言うとサスペンションのメンテ+セッティング+αのモディファイ、と言った所でしょうか。
リプレイスのサスユニットなんかを買ってきて付けるのはいいけど、どういうセットにすればよいのか試行錯誤する時間と手間が大変です。一刻も早くちゃんと動くサスのバイクに乗りたい、と思うなら是非お勧めしたいですね。
緊急避難的にとりあえずに履いたPILOT POWER 2CTが意外に良かったので、後継のPOWER5をオーダー。
PILOT POWER 2CT自体はあと3部目ぐらいの残でしたが、履き替え先のPOWER5が流通在庫のみで次がいつ入荷になるのか未定とのことでしたので在庫があるうちに換えてしまいます。
【健脚について】
新型カタナのフロントは一応R1000譲りのフルアジャスタブルなものが付いてます。旧仕様のセッティングでは、プリロード最弱の5段目、減衰のコンプレッション最弱から2ノッチ戻し、リバウンドは最弱、それに+αの健脚施工と特製フォークオイルとなってました。
このセットからこれ以上ソフトなセットには変更できない状態で、バネが硬すぎてどうもならん。と自分は思っていました。
故に新型KATANAのスプリングバネレートが高すぎるのではないか?疑惑がありましたので、GSX-S1000用のフロントフォークスプリングの2019年版を入手して持ち込みました。
で、実際に施工していただいた所、新型KATANAのフォークスプリングはGSX-S1000のスプリングと比較して10mm長いものでした。バネレートに違いがあるかは分かりませんが、「妙にフロントが高い気がする」のはこのせいだったのかもしれません。フォーク長は同じなのにスプリングが長い、というこの謎仕様・・・縮んだら10mm長い分の反力ですぐに戻ろうとするのじゃないのかな?バネの作動長も10mm少ないから接地感希薄になるのでは?スズキはわざわざコストかけて何がしたかったのだろう、と思わなくもない。着座位置がS1000より80mm前に移動したことによるライディングスタビリティ上の理由ではない、と思います。だってあきらかに乗りにくいんだもの。
素人考えで思いつくことは、フルボトム時にホースかケーブルの曲がり具合か、あるいはフロントカウルの下側とのクリアランス値がスズキ社内規定かなにかがあって、それに抵触しそうなので「10mm縮まないようにした」やっつけ仕様なのではないか?と。
リアに関して旧仕様は約3kgもあるスイングアームマウントのテール一式をつけたままでのセッティングになっていました。現在は取り外してしまったのでバネ下重量が3Kgも変わっているなら、と、再セッティングをお願いしました。
タイヤの皮むきついでに100kmほど軽く走って、様子を見てみます。
今まではリアだけが柔らかくフカフカと浮き沈みしていましたが、スプリングを換えたことで前後バランスよく屈伸してくれます。フロントだけが突っ張ってガツンとキてた路面からのショックを車体全体でいなすように吸収してくれるようになりました。これならスポーツカテゴリの剛性の高いタイヤを履いても安全安心の乗り心地です。
POWER5の印象はPILOT POWER 2CTほどキレが良く曲がりはしないけど、Road5よりは全然曲がるし、乗り心地も程よく良い2つのタイヤの中間のような感じです。悪くないですが、まだ走り込んでないのでワインディングに持ち込めばもっと良い印象になりそうです。これでどれだけの距離持つのかによってリピートするか、別のにするか、考えます。
総走行距離:19,077km
健脚メニュー byレイラスポーツ
◇Fフォーク 2019年版GSX-S1000フロントフォークスプリング組み込み+再健脚施工
◇リアサス 再セットUP
◇前後タイヤ MICHELIN POWER5 F:120/70ZR17 R:190/50ZR17